【お墓参りでヒヤッとする前に】防滑タフガードで安全なお参りを提供しませんか?

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

なかなか天気が安定しない今日この頃ですが、雨の日にお墓参りに行くと磨いた階段などで滑ってヒヤッとすることはありませんか?

今回はそんな経験をしたことがあるお施主さまからのご依頼で、新規施工の外柵の階段と敷石に「防滑タフガード・サーフェスA」(以下、防滑タフガード)を施工させていただきました。

防滑タフガードとは元々、駅の階段の段鼻部分やスロープに使用されている転倒防止のライン(高耐久性段差識別防滑樹脂)を石材にも使えるように応用したもので、抜群の耐久性と優れた施工性の良さが高く評価されています。
また下地の風合いをほとんど損ねず、無臭で透明なことも選ばれる理由となっているようです。

使用方法は、
①付属のエチルアルコールで脱脂後、施工したくない部分にマスキングテープを貼り、下地として専用プライマーを塗布します。
②A剤、B剤を2:1で計量混合し攪拌します。
③攪拌した骨材をパレットに移し、付属する砂骨ローラー(極細目)でムラなく塗布します。
※このローラーは一度使用してしまうと固まってしまうため使い捨てになります。次回使用する場合は同様のものを購入してください。
④骨材が乾く前にマスキングテープを取り除きます。

この骨材のローラー塗布がやや難しく、厚塗りしてしまうと白く見えたり、下のように水膨れっぽくなり防滑効果が半減してしまいます。
なお動画では軍手をしていませんが骨材に粘着性があり、想像以上に飛散するので必ず長袖と軍手を着用したほうがよいと思います。(手に付いたとしても乾けばポロポロと取れてきます)

塗り方のコツとしては骨材が塗布範囲より少し余るくらいに攪拌しておいたほうが良さそうです。
硬化も塗布後15分くらいで始まり、自然乾燥後2時間程度で歩行可能になります。(0℃以下の場合は3~6時間)

防滑タフガードのもうひとつの利点として、汚れづらくそして掃除も簡単なことが挙げられます。
特に下の写真のように参道が土になっている場所では、そのまま靴で階段を上がると石材がかなり汚れてしまいます。

また当社でもかなり事例の多いバーナー仕上やサンドブラスト仕上を施して滑り止めにする方法ですが、はじめは白くて綺麗ですが時間が経つにつれてコケが生えてきたり、土が付くと茶色くなってきたりと汚れが目立つため綺麗に保つにはかなりの労力を要します。
それに比べ防滑タフガードを施工した部分は、下の動画のように水で濡らしたタワシで軽く擦り洗い流すだけで済みますのでお手入れが簡単です。

想定される耐用年数ですがパンフレットによると50,000人/日が歩行する駅で2~3年、20,000人/日が歩行する商業施設で3~5年だそうで、お墓のようなそれほど多くの方が踏み入れない場所であればかなりの年数を保っていられるのではないでしょうか?
万が一剥がれが発生した場合でも専用の剥離剤で石材から浮かせることで、スクレーパーなどで簡単に除去し再施工することも可能です。

そんな防滑タフガード・サーフェスAはお付き合いのある石工具屋さんで購入いただくか、当社でも施工可能ですので気になる方はお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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