【希少価値】国産黒みかげ石の代表格!福島県産・浮金石の現状と採掘方法は?
杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。
国産材としては希少価値の高い福島県産の黒みかげ石「浮金石」の8寸角高級型が入荷してきました。
浮金石の特徴は黒色の中に乳白色が混じり、そして何と言っても名前の通り表面に浮き出る金箔のような模様で、今回入荷した石塔にもしっかりと金がちりばめられていました!
ちなみに「この金は本物の金粉ですか?」と聞かれることがあるのですが、残念ながら金に似た鉱物の一種だそうです。
そんな浮金石ですが、こちらも石の色調通り「黒石山」の標高約900m付近という非常に厳しい環境で採掘されているため、冬場は水が凍ってしまい作業ができなくなります。
そのため春から秋にかけて、一年間で使用する原石を一気に採掘することで滞りなく製品を提供されているそうです。
採掘方法も昔は黒色火薬を使用して岩盤から切り離していたため、発破のときに出来たキズが非常に多く、製品として出来上がっても後からキズが出てくることがありました。
私も検品や配達を担当していた頃は製品が入荷すると、さまざま方向から石を見てキズがないか目を凝らしてチェックするのが大変だったことをよく憶えています。
しかし現在は岩盤の2ヶ所に穴を掘ってダイヤモンドチップが付いたワイヤーロープを通して切断するダイヤモンドワイヤーソー式の採掘機械が導入され、極力発破をしない方法がとられているため各段にキズが少なくなり、歩留まり(製材率)が良くなりました。
写真は実際にワイヤーソー式で採掘している様子です。
下は滝根みかげの採掘場の様子ですが、同じ様にワイヤーソー式で採掘されていましたので参考としてご覧下さい。
またワイヤーソーで採掘された切断面はキレイに切り取られているのも特徴で、これだとどこにキズがあるのかわかりやすいと思います。
それでも数千年、数億年かけて出来上がった天然の素材ですので山キズや色ムラも多く、採掘した原石の中で製品になるのは数%だそうで、納期も通常約2ヵ月いただいていおります。
国内加工でしか提供しておらず、それ故に高価にはなりますが正真正銘の純国産黒みかげ石「浮金石」。
ぜひ使ってみたいという石材店様にはサンプルをご用意していますので、お気軽にお問い合わせ下さいます様お願い致します。
石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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